ヨット入門の仕方

ヨットの始め方さまざま

ヨットにはディンギーとエンジンを積んだクルーザーとかキールボートと言われる船種があります。
それとは別に5mクラス(17フィート)プレジャーヨットがあります(詳しくは⇒こちら)。

それぞれ特徴があり、どれから始めたらいいとか、入門したらいいとか、そういうものはありません。

最初は小さいフネから段々と大きくしてゆくというコースもありません。大きいのでも小さいのでも好きにすればいいのです。他の人のアドバイスや業者の言うことを真に受ける必要はありません。


△ディンギー Fダッチマンと SABOT

キャビン付きクルーザから入門する

本来何百万円するクルーザから始めようと言う人は少ないでしょうが、中古のキャビン付きクルーザーが10万円でも買えるから、ここからヨットに入る人が多いです。

船舶免許とるのは面倒ですが、ちょっとした目標にもなり、ケース1のように、いきなり25フィートくらいのエンジン、キャビン付きのオーナーになる人が多いのです

  • ケース1 とにかくキャビン付きクルーザ欲しい、やりたい
  • ケース2 レースに参戦したい
  • ケース3 子供と楽しみたい お金かけたくない
  • ケース4 知人を誘ってワイワイ
  • ケース5 リストア、改造、模型的趣味

21ft(フィート)から26ft位のキール艇は、復元力もあり、船体が横倒しになっても元にもどる機能があるので安心して乗れます。操船もディンギーよりやさしいです。
何よりキャビンライフは憧れもありました。
ここから入門するのも一つの手です。

海上交通のルールは免許学科で学びます。ヨットの操船についてはヨット屋のオヤジさんか、誰か経験者に半日も教えてもらえばOKです。

△クルーザー

ただ、係留場所の問題があり、大都市の近郊には安い費用で留められるハーバーはありません。
年間数十万円の置賃が払える人はいいですが、ここがネックになります。

また最低年1回の船底掃除、塗装の手間もかかります。
船検もあります。

エンジントラブルも多く、結構めんどうです。縛られることが多く自由感が少ないです。

購入した後、あまり乗らないからといっても維持費はかかるし、処分するにも簡単ではありません。
安いからと、安易に飛びつかないことです。

ヨットレースに参戦派

月1回位、ヨットレースに参加するのが生きがいという人もいます。クルーザでもハーバーが主催するレースにあちこち出る人もいますが、レース規格艇(ワンデザイン艇という)、日本ではディンギークラスが主体になります。

こういう嗜好の持主は最初からカートップできる船体、例えば、ヤマハホッパー、レーザー、テーザー級などを持てばいいのです。これらのクラスはディンギーハーバに留めても月額4000~5000円です。

2人乗りテーザー級

ハーバが主催する以外に、日本○○級選手権とか各地で開催されるのをカートップして転戦することになります。

勝てるようになるため、船体や装備に磨きをかけ、腕も磨きます。凝るとお金かかります。

 

モバイルヨットから入門する

子供と一緒に湖や海で遊ぶということなら、お金のかからないモバイルヨットがお薦めです。
普段は家の庭に立てかけておいて、乗る時はカートップして水辺で降ろします。

私は35歳のころSABOT(サボ)、US-sunfish(サンフィッシュ)miniなどで楽しんでいました。

3m前後のへらべったい艇種で重量30Kgから50Kg

トッパー、ヤマハミニホッパー等。基本一人乗りですが、小さい子供なら何とか2人乗せられます。

ヤマハミニホッパーは製造中止になっていますが、オークションサイトにたまに5万円くらいで出てたりします。
近県なら自分の車で取りに行けます。

自分一人で特別なキャリー使わなくてもカートップできるのはこのサイズの平べったい系のヨットです。

オークションで安く入手できれば、ハーバー置き賃がかからないので維持費はタダです。春から秋までのシーズだけハーバーに置き賃払って置くという手もあります。

最大楽しめて、維持費不要、処分する時も簡単・・・という点では入門用に最適なヨットです。
*操船については簡単という訳ではありません

カートップできるヨットで入門その2

30万円~くらいで新艇を買ってもいいという予算があるなら持ち運びできるこの2艇も要検討

  1. アクアミューズ
  2. オープンビック

アクアミューズ aqu@muse は見た目もカヌーでセーリングカヌーとなっています。

aqu@muse 公式サイトより転用

4.3m長あるのに船重25kgと軽く普通のルーフキャリアに一人で簡単にカートップできます。ヨット設計の第一人者 横山一郎によるセーリング性能は期待できます。
ハーバーにお金払って置くフネではありません。

オープンビックはボールペンのBicが作っています。船長2.8m重さ45kgで容易にカートップできます。ジュニア向けですが大人でも大丈夫です。走るのに楽しいヨットです(プロモーション動画参照↓)。

https://www.openbic.jp/product/169/ から引用

気楽にヨットをカートップして海辺へ・・いちばん安上がりです

 

ハーバー置き前提でリーズナブルな13ft(4m)艇

なぜ13ft(フィート)艇がリーズナブルかと言うと、多くのディンギーハーバーはm単位で置料金が決まります。

一つ上の14ftにはヤマハシーホッパーやレーザーなど名艇も多くありますが、チョットの差で5m料金取られます。

YAMAHAでもシーマーチンやスプールのシカーラ13など、入手しやすいです。2、3人乗れます。

シカーラ

ただ、そういう制約がなければ14ftの方が一般に乗りやすいのは言うまでもありません。
新艇での購入なら日本オーディズのラインナップも検討してみましょう。

5mクラス プレジャーヨット

私はキールクルーザーを処分した後、軽く楽しめるヨットを探し求めました。
オールとか櫓とかでも、原則風だけですが場合によってはエンジンでも走れる、しかも芦屋マリンセンターに陸置きできるもの。
さすがシカーラとかは選択対象になりません。

一時bauer10で楽しんでいましたが、沈起こしに問題があるのが分かりセールボートとして楽しむのは止めました。3m艇では30cmの波でも全くダメです。

一時琵琶湖で乗ったACTUS17は5m船長なのでいいのですが、リフティングキール艇なので引っ張りウインチか牽引車がないと上下できません。

そこで目をつけたのが5m(17ft)のセンターボード艇

  DaySailer17

 これはヨットに対する私の楽しみ方

  • 家族・友人とワイワイ乗れる
  • 昼寝できる位のドッグハウスがある
  • 櫓やオールで走れる
  • 瀬戸内海の浅瀬、島めぐりができる
  • 模型的趣味でいじって遊べる

これらを満たすものでした。


↑こういう浅瀬で楽しみたいのです。

残念ながら安く買える中古艇がほとんど無いため、新艇200万円近く出してこのフネから始めるというのは難しいかもしれません。

しかし置賃料についてはディンギーハーバーに置けるため月4500円くらいです(芦屋マリーンの場合)。維持費はあまりかかりません。 要検討です。

 

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  6. 一人でも楽しく、仲間も誘う
  7. 楽しめるヨット=5mプレジャーディンギ
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